田園都市手帖

 第5回 洗足田園都市

洗足駅  皇太子妃雅子さまの出身地としても有名な街「洗足」は、東急目黒線洗足駅を中心に広がる閑静な住宅街です。
 小さな駅舎と、その両側にのびる銀杏並木の商店街。暖かい日差しを浴びて、その街は私たちを優しく包み込み、落ち着いた気持ちにさせてくれます。

 洗足の街は、田園都市手帖の第1回で紹介いたしました田園都市株式会社によって開発された田園都市の1つです。大正期に開発され、目黒蒲田電鉄(現・東急目黒線)の開通により、その駅名から「洗足」の地名が誕生しました。「洗足」という駅名の由来は、大田区南千束にあり、かの日蓮が足を洗ったと伝わる「洗足池」ですが、この池の実際の最寄り駅は東急池上線の洗足池駅であり、洗足から歩くには少し距離があります。大正12年9月1日に発生した関東大震災において、当時、洗足に建っていた約40戸の住宅が1戸も被害を受けなかったことから、洗足の街は人々の注目を集め、急速に発展していくことになりました。

 東京オリンピックを契機とした環状七号線の整備や、近年の東急目黒線の地下鉄直通運転開始により、洗足の利便性は大幅に向上しました。並び立つ邸宅、随所にある坂道は、田園調布や多摩田園都市のような田園都市株式会社や東急電鉄が開発した他の田園都市と同じものがこの街の底流にあることを感じさせてくれます。いつの時代も変わらぬ理想を追い求める田園都市。これからも住む人や訪れる人に幸せをもたらし続けてほしいものです。


  参考資料
   ・洗足商店街ホームページ
   ・目黒区ホームページ
 
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